夏と花火とあなたの面影

皆さん、こんばんみ。

NCGzeroの純粋な浮気者トミーです。

今回のブログテーマは「夏祭りの思い出」。

夏祭り、それは恋の祭典。

そのフィナーレは、大好きな女子と見る花火大会。

そして、博多の男児の憧れといえば、好きな女子と行く大濠花火大会と決まっている。

はぐれるからね、とか言って手ばつないでくさ、

花火より君が綺麗だ~、とか言ってからくさ、

好いとーと、とか言ってくさ、

見つめ合って、あわよくば接吻をば・・・

そう妄想しながら行った15の夏。

彼女と待ち合わせしたはずの場所は黒山の人だかり。

説明しよう。

「西日本大濠花火大会」とは、毎年8月1日に、福岡市中央区にある大濠公園で行われる市内最大級の花火大会である。

そして、その来場者数は、毎年平均45万人前後。

つまり東京都葛飾区の人口に匹敵する人数の人間が一か所に集まるのである。

想像してほしい、45万人の両津勘吉さんを。

その結果、待ち合わせは不可能に等しいのである。

当時携帯も所持していないトミー少年。

黒山の人だかりにただ飲まれていく。

当時身長156センチの彼にとっては、息を吸うことだけで精一杯の状況である。

何も見えない、見えるのは人の背中だけ。

ああ、愛しき人よ、いずこへ。

彼女のために持ってきたクーラーボックスには、冷えたスコールが入っていた。

スコールのキャッチコピーは「愛のスコール」。ちなみにデンマーク語で乾杯を意味する。

これで、花火を見ながら愛の乾杯をする予定だったのに何たる失態。

こうなれば、テレパシーしかないと、黒山の人だかりに念を送り続ける。

その瞬間、ドンっと頭上で花火が上がった。

「きっと君もこの花火を見ているんだね・・・」

次々に上がる花火を見ながら、人間洗濯機状態の中をただ漂流する1時間。

頭の中では徳永英明の壊れかけのレディオが流れていた。

 

華やいだ祭りの後 静まる街を背に

星を眺めていた けがれもないままに

遠ざかる故郷の空 帰れない人波に

本当の幸せ教えてよ 壊れかけのレディオ

 

僕の恋は花火大会の終焉とともに終わりを告げた。

さよなら、愛しき人よ。

そして、あの日以来、僕は花火大会に行かなくなった。

けれど、いつも花火を遠くで見るたびに思うんだ。

きっと、君もどこかでこの花火を見ているかもしれないんだって。

fin~

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です