2024年1月26日に行われた、ボクシング戦第3戦目のルイス・ロブレス戦でもレベル違いの強さを見せ付け、相手の負傷によるTKO勝ちを収めた那須川天心選手。ファンも多いけどアンチの存在も目立ち、その強さや評判について是非のある那須川天心選手。今回は那須川天心選手の強さと評価について記してみたいと思います。
那須川天心の強さは?
キックボクサー・那須川天心の強さについて
言うまでもなくキックボクサーとしての那須川天心選手は引退していますし、その評価は世界のキックボクシングの歴史においても燦然と輝くレベルに達していて、今更という気もしますが、ここではキックボクサー・那須川天心の強さについても軽く触れておきたいと思います。
- 現在、ONEで実力者として知られる内藤大樹に2度、勝利
- ムエタイも出来るボクシング元IBF王者アムナットにKO勝ち
- RIZIN王者堀口恭司にキックボクシングルールで勝利
- 元ムエタイ王者ワンチャローンにKO勝ち
- ムエタイ王者スアキムにKOを含み、2度勝利
- RISE王者・志郎に2度、勝利
- RISE、WBCムエタイ王者・鈴木真彦に2度勝利
- ONE王者ロッタンに勝利
- K-1王者武尊に勝利
「証明するものが無くなったのでキックボクシング卒業」と言えるほどの凄まじい実績ですね!
上記は那須川天心選手のキックボクシング時代のハイライト動画ですが、閃光のようなシャープな左ストレート、派手な蹴り技で世界の強敵達を倒していく様はアクション映画のワンシーンのようですね!
ボクサー・那須川天心の強さについて
1戦目 与那覇勇気戦
ボクシングデビュー戦ではいきなり日本ランキング2位の与那覇勇気選手との試合。結果は2ラウンド目に右フックでダウンを奪い、フルラウンド通して優勢に戦いを進め、圧倒的な判定勝利。
与那覇勇気選手の評価
- (違いは)クリンチ際、揉み合いのところにあったと思う。キックでそういうところに慣れているんだろうと。予想以上に強いと感じた
- スピードはもちろんあるが、打ち分けとか技術も思った以上にあるなと思った
- キレで倒す感じ。タイミングでもらったら危ないと思ったものもあった。結構KOしていくんじゃないですかね
- 吸収力が凄いので、どんどん上に行くと思う
- どこかでくらわしてやろうという思いでいたが、あっという間に時間が過ぎた感じ。自分が全然力が及ばなかった。自分にただただ落胆している
数々の強敵と拳を交えた日本ランク2位の与那覇選手をして、ここまで言わしめるのは、那須川天心選手はデビュー戦の時点で相当な潜在能力を持っていたと言えるのではないでしょうか?
2戦目 ルイス・グスマン戦
那須川天心選手の2戦目、ルイス・グスマン戦では初回にグスマン選手の右をかわし、尋常じゃないスピードで左ストレートを放ち、ダウン奪取。初戦と同じようにスピードと抜群のディフェンス能力で終始、グスマン選手を圧倒し、7ラウンド目にも再びダウンを奪い、8ラウンド目にはKO寸前まで追い込むも、グスマン選手の粘りもあってKOならずも、初戦に続き圧倒的大差の判定勝ち。
ルイス・グスマンの評価
- 那須川天心選手は今まで戦ったことがない相手で、立ち回りが激しく、スピーディーで、最後まで解読できず、とても苦労しました
- 特にアッパーで痛めつけられたので、それで腫れました
- 過去の相手であればフィジカルや激しさでくる選手が多かったですが、那須川天心はクレバーで、テクニックもあり、ボクサーとして新人ですが、すばらしい素質があると思いました
3戦目 ルイス・ロブレス戦
初戦、2戦目とは異なる、どっしりと以前より低重心の構えでジリジリとプレッシャーをかけるスタイル。2ラウンド目も引き続き、那須川天心選手はハイガードでゴリゴリ前に出てプレッシャーをかけ続ける。時折見せる、よけ勘の良さも健在。右ジャブの連打、インサイドからの右フック、カウンターの左ストレート、頭を下げるロブレスに左アッパー、強烈な左ボディーアッパーが冴える。3ラウンド目も同じくブロック主体でプレッシャーをかけ続け、ガードで受けては攻撃を返す。右ジャブに反応出来ないロブレスに強烈な左ボディーが深く刺さる。足首負傷?戦意喪失?のためか3ラウンド終了時にロブレス選手がギブアップし、那須川天心選手のTKO勝利。
ボクサー&識者の評価
以下では26日の那須川天心vs.ルイス・ロブレス戦後の識者の評価を特集してみました!
元K-1王者・魔裟斗氏の評価
- 右ジャブから右フックと前手の使い方が良かった
- 今回の試合を見て世界チャンピオンになると思った
- 速いし上手いし強い
元世界王者・渡嘉敷勝男氏の評価
- 相手の心を折るのは相当な成長
- 天才
- うまさは世界トップレベル
- タイトルもすぐに獲れると思う
元世界王者・畑山隆則氏の評価
- まさに振動で相手が弱く見える
- 元世界王者の長谷川穂積のように後からKOを量産するようになるタイプだと思う
元世界王者・竹原慎二氏の評価
- めちゃくちゃ成長を感じた
- 特にボディーが良かった
- 天心が凄すぎた
元世界王者・村田諒太氏の評価
- 世界ランクに入る可能性がある
元世界王者&大橋ジム会長・大橋秀行氏の評価
- 今までとスタイルが変わっていた
- パンチが強くなっていた
- 随所に成長が感じられた
- 特にボディーブローは的確で切れがあった
- バンタム級には大橋ジムの井上拓真(井上尚弥の弟で元世界王者)、武居由樹(元K-1王者、東洋太平洋王者)もいるので受けて立ちたい
元日本王者・赤穂亮氏の評価
- 相手選手と時間軸が違いくらいに那須川天心選手は速い
- 打つ位置が抜群に良い
- トップの日本人選手とやってないので現在の正確なレベルは判断しようが無い
- スター性がある
横浜光ジム会長・石井一太郎氏
- バンタム級のトップクラスの選手と比較して遜色無いレベル
- パンチをほぼ貰わない、凄い防御スキル
- KOは後から付いてくる
元日本王者・細川バレンタイン氏の評価
- パリングやガードも使い、強いパンチを打ち返すようになった
- 当たった瞬間に腕を引く従来の打ち方から、さらに押し込むように変わっていた
- そろそろ強さの指標が分かりやすい、日本ランク上位の選手とのマッチメークが必要
那須川天心のネットの評価
次にXでの皆さんの評価を紹介したいと思います。主張はポジティヴな意見としては
- 強さを讃え、勝利を祝う声
が多く、ややネガティヴな意見としては
- もっと強い相手との試合を見たいと言う声
と言う主張も目立ちました!
那須川天心の強さの理由
那須川天心選手の強さについて、上記の識者の方々の意見をまとめると以下のように集約されると思います!
- 圧倒的なスピード
- 抜群のディフェンス能力
- スピードを活かしたポジショニング
- 脅威の吸収力
- ボクサーとしては、まだまだ新人で多くの伸び代がある
まとめ
- キックボクシング時代の那須川天心選手は無双で歴史に名を残す選手だった
- ボクシング識者からの評価も抜群に高い
- ボクサーとしての能力、ポテンシャルに高評価が下される一方、比較対象が物足りないとの意見もある
- ネット世論では強さを讃える声が多いが、もっと強い相手との試合が見たいという声も目立つ
- 那須川天心選手の強さの秘密は抜群のスピード、ディフェンス能力、ポジショニング、吸収力やポテンシャルにある
今回は那須川天心選手の強さの理由や識者やネット世論の評価についてまとめてみました!ここまで当記事をお読みいただき、ありがとうございます!
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